温度が快眠の秘訣!快適な冬を過ごすためには?
寒い真冬の夜。寒くてなかなか寝られない経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は冬も快適に眠るための"寝室の温度"についてお話します。
眠りと温度の関係
睡眠中、私たち人間はエネルギーの消費を抑えるべく、深部体温(内臓などの体内温度)を下げようとして、手足等の末端の皮膚から放熱を行います。
寝る前に手足が暖かく感じるのは身体が眠る準備として深部体温を下げようとしているからなのです。
(参考文献:K. Kräuchi and A. Wirz-Justice et al, "Circadian Clues to Sleep Onset Mechanisms", Neuropsychopharmacology 2001, vol25 No.S5, 2001, pp.95 を元に作成)
周りの温度が適切でない場合、手足が冷え切ってこの寝る前の放熱ができずに身体が眠る準備に入ってくれないことがあります。冷え性の方は特に注意です。眠る前に、のぼせない程度にお風呂に入って手足を温めたり(熱すぎると逆効果)、室温に合わせて寝具を調整することでスムーズに入眠することが期待できます。
寝室の最適温度
寝室の室温は16℃~26℃がよいと言われています。
意外とざっくりとしている…と思われる方もいるかもしれません。それもそのはず、睡眠にとって大事な温度とは、室温のみではなくお布団を組み合わせたときの温度なのです。
お布団の中に人間が入ったときの寝具内の温度のことを"寝床内温度"と言います。この温度を32~34℃に保つことが理想と言われています。
理想の室温16℃~26℃に対して、だいぶ高い温度ですね。掛け布団・敷き寝具等を工夫してお布団の中はきちんと保温してあげる必要があることがわかります。
敷き布団を暖かく!
保温性のあるお布団でも、もちろん外気に向けて放熱は起こっています。このとき実は掛け布団から逃げる熱よりも敷き布団から逃げていく熱の方が大きいと言われています。
「寒さ対策」というと「掛け布団を買う」という発想になりがちですが実は敷き布団の保温性を高めてあげる方が効果的です。
保温性を高める例として、保温性能の高い敷き布団カバーや敷きパッドを使うという方法が最も取り入れやすい方法です。冬に布団カバーを購入する際は特に敷きものについて保温性がどの程度あるものかを見てみてください。
寒い冬を乗り越えよう!
EMOOR TOKYOでは寝具はもちろん、睡眠にかかわる様々なトピックスを発信しています!寝室の温度や寝具での温度調節をもっと知りたい方は下記のトピックスもぜひご覧ください。