【初級編】お布団の構成
-何を揃えたらいい?-

まずは基本となる、お布団の構成についておさらいしていきましょう。

一番に必要なのは体を支えるための"マットレスや敷き布団"。次に頭部・頸椎を安定させるための"枕"、お布団の中の温度(寝床内気候)を快適にするための"掛け布団"が必要です。
この3点をベースにし、お布団を清潔に保つための”カバー”をそれぞれ足したものが最もベーシックな寝具構成になります。 ここにプラスして、「季節ごとの気候の違い」や「ご自身の好み」に合わせて+αの寝具を追加していきます。


マットレス・敷き布団の選び方

敷き寝具選びのポイント

床に直接敷いて使うタイプのものや、ベッドマットレス等を合わせて敷き寝具と言います。敷き寝具選びの際に、最初に確認したいことは3つです。

  • しっかりと身体を支えること
  • 寝返りがしやすいこと
  • 広々としたサイズ

1. しっかりと身体を支えること

柔らかすぎる寝具は身体が沈みこんでしまい寝返りを打つのに力が必要ですし、布団の薄さによっては身体の重みで床付きをして、床の硬さがダイレクトに体に伝わってしまいます。

また、敷き寝具には寝姿勢を好ましい姿勢に保つ効果があります。 好ましい寝姿勢とは、脊椎がS字のカーブを描くような、人間の最も自然で一か所に負荷のかかりすぎることのない姿勢です。 柔らかすぎる敷き寝具はおしりの部分が沈み込み、正しい寝姿勢を保てなくなるという点でも避けたほうがよいでしょう。

2. 寝返りがしやすいこと

寝返りのしやすさは、身体の一部に圧力がかかりすぎないようにする面でも、暑いときに熱を逃がす体温調節の面でも、快適な睡眠になくてはならないポイントです。柔らかすぎる敷き寝具は、寝返りをしにくくしますので、適度な弾力が求められます。

3. 広々としたサイズ幅

狭すぎると寝返りができませんし、広すぎるとスペースを取りすぎます。ご自身の肩幅をお考えになり、左右に寝返りができる程度の広さがお勧めです。一般的にはシングルサイズ(約100㎝幅)で十分ですが、大柄な方はセミダブル(約120㎝)にしても良いかもしれません。

快適に眠るためには、湿度も大事です。

お布団の中がじめじめしないよう、吸湿性や通気性もチェックしましょう。 湿度の高い寝具環境は、カビの原因にもなります。


枕の選び方

まくらの役割

首回りの寝姿勢を正しく保つためには、体格や寝姿勢に合わせた枕が必要です。理想的な寝姿勢は、自然体で立っている状態をイメージしてください。 具体的には仰向けに寝たときに頭が5度ほど上がっている状態が、立っているときと同じ自然な姿勢と言えます。

つまり枕を選ぶ際に最も大切なのは高さと言えます。寝てみたときに顎が上がりすぎたり、下がりすぎたりしないものを選びましょう。
横向き寝で寝る際は肩の高さがある分、仰向けで寝るときよりも高さが必要です。横向き寝にも対応できるよう枕中央部は低く、枕の横部分は高めになっている枕もありますので、チェックしてみてください。

また、睡眠中、私たちは寝返りをします。寝返りがしやすい程度の幅の枕をお選びください。 キッズ用などの体格に対して小さすぎる枕だと、寝返りがしにくく、枕から頭が落ちてしまうかもしれません。



清潔さもポイント

寝ている間に人間はコップ一杯分の汗をかくといわれています。 頭部も例外ではなく、枕には頭皮からでた汗や汚れが付着します。枕本体も洗えると、汚れが気になるときにさっと洗えるので清潔な状態を保ちやすいのでおすすめです。


掛け布団の選び方

掛け布団の役割

掛け布団は寝床内の温度を快適に保つ役割を持っています。

「良質な寝室の温湿度条件は、16~26℃、50~60%程度ということになる。」

(参考文献:白川修一郎・福田一彦・堀忠雄『基礎講座 睡眠改善学 第2版』、ゆまに書房、2019、pp.65)

上記の温湿度が快適な寝床内気候と言われています。 例えば冬の室温を16℃程度とすると、布団の中を32~34℃にしようとすると掛け布団には優れた保温性がなくてはならないことがわかります。

簡単に寝返りできる重さを選びましょう

保温性のみではなく、重さもチェックしましょう。 重すぎる掛け布団は睡眠中の寝返りを阻害してしまう恐れがあります。 せっかく寝返りのしやすい敷き布団をつかっていても、掛け布団が重いと台無しになってしまう可能性もあります。

やっぱり”羽毛”がいいの??

以前は軽くて暖かい掛け布団の代名詞として「羽毛」素材がよいとされてきましたが、昨今では羽毛に近い機能を持った高機能繊維の掛け布団もでてきていますので、ぜひチェックしてみてください。


布団カバーの選び方

布団カバーって必要?

布団カバーは様々な役割があります。

  • 布団を劣化から守る
  • 布団を汚れから守る
  • 見た目をよくする
  • お布団に機能を追加(保温・吸湿・冷感等)

お布団を長く清潔に使うため、必ず布団カバーは使用するようにしましょう。 洗い替えのカバーを数枚用意しておくと、手軽にお洗濯ができていつでもお布団を清潔に保つことができます。寝室はリビング等と異なり、ご自身やご家族以外の目に触れることは少ないかもしれませんが、カバーの色味も重要です。好みの色味を選ぶことで、寝室に対してポジティブな印象を持つことができます。



季節に合わせた布団カバー

季節に合わせたプラスアルファの機能も見逃せません。 夏は吸湿・吸水性に優れたカバーを使えば汗をかいても快適に眠れますし、冬は保温性のあるものを選べば冬の寝床内がよりあたたかくなります。また、好みの風合い、触感のものを選ぶことでより気持ちよく眠ることができます。 カバーは手軽に替えることができるので、季節に合わせたカバーを用意しておくことをおすすめします。

EMOOR TOKYOの布団カバー

EMOOR TOKYOの布団カバーは、さらりとしたさわり心地にこだわった綿100%素材を取り揃えています。


いかがでしたでしょうか? 寝具は毎日カラダを預ける、大切なパートナーです。 各アイテムの選び方のポイントを参考に、 自分に合ったパートナーを選んでぐっすり眠りましょう。

中級編では素材にスポットを当てて、それぞれどんな特徴・効果があるかについて解説いたします。 もっとこだわって寝具を選びたい方、寝具の素材に迷っている方はぜひご覧ください!


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寝具って考えないといけないことが多くて難しい。そんなにいっぱい覚えてられない!と思ってしまった方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。
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