【チェックツール無料公開!】新型コロナウイルス対策と私たちの睡眠への影響

新型コロナウイルス対策と睡眠

新型コロナウイルスによって私たちの生活は激変しました。
人との接触をできるだけ避けるよう在宅ワークをされる方が多くなり、働き方も大きく変化しています。

新型コロナウイルス対策が睡眠に与えた影響を世界規模で調査したGCCS※1(Global Chrono Chorona Survey)の結果から、新型コロナウイルス対策としての行動制限により、ソーシャルジェットラグの減少が見られることがわかりました。

ソーシャルジェットラグとは?

「ソーシャルジェットラグ」とは、Marc Wittmann氏らが2006年に提唱した概念(※2)で、体内時計と社会的行動時刻(実生活時刻)とのズレで、現代型の睡眠の問題を引き起こす典型的な要因の一つと考えられています。

時差のある場所へ海外旅行に行くと、体内時計と実際の時刻が合わず、眠れなかったり朝起きるのがつらい「時差ボケ」状態になりますよね。

体内時計と社会的行動時刻が合っていないとこれと同じことが起こります。つまり「社会的な時差ボケ(Social Jetlag)」状態です。「もう寝なくちゃいけないのに眠れない」「起きないといけない時間に起きれない」「朝起きても眠気がとれない」のはこれが原因の可能性があります。

今まで私たちは目覚ましを使うなどして体内時計よりも早い時間に起きていました。今回各地で起こった行動制限により在宅ワークなどの働き方が増えたことで無理に体内時計に逆らって早起きする必要がなくなった方も多いのではないでしょうか。

そうしたことで平日の睡眠の仕方が休日の睡眠の似たようになり、結果ソーシャルジェットラグの減少につながったと考えられます。

 

あなたのソーシャルジェットラグは?

私たちEMOORが2019年から2020年までに行った睡眠習慣調査では、ソーシャルジェットラグを抱える人は調査対象387名のうち、なんと79%にものぼりました。

あなたのソーシャルジェットラグはどのくらいでしょうか?

自分で計算するにはちょっとめんどくさい「ソーシャルジェットラグ」。気軽にチェックができる無料ツールをご用意しました!

「ソーシャルジェットラグチェックツール」

 

働き方の変化でソーシャルジェットラグが緩和されつつあることは大変よいことですが、アフターコロナにおいても生活リズムの安定が維持できるよう本ツールを使って意識していきましょう!

 

 


 参考文献:

※1…Maria Korman et al, "COVID-19-mandated social restrictions unveil the impact of social time pressure on sleep and body clock", Scientific Reports, vol10, 22225, 2020, pp1-3 

※2…Wittmann M, Dinich J, Merrow M, Roenneberg T, "Social jetlag: misalignment of biological and social time", Chronobiol Int, 23(1-2), 2006, pp504